<名古屋>フィギュアスケーターのための科学的パーソナルトレーニング|ライバルと差をつける身体の使い方【理学療法士が解説】

名古屋でパーソナルトレーニングジム&治療院【Physio Conditioning Lab.】理学療法士の柴田です!


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名古屋は、日本のフィギュアスケートを牽引する多くの選手を輩出してきた地です。


この地で高みを目指すフィギュアスケーターの皆さん、またその成長を支える保護者の皆様は、常に「どうすればもっとジャンプを安定させられるか」「どうすれば怪我なくシーズンを乗り切れるか」という課題に直面していることでしょう。


フィギュアスケートは、高度な柔軟性と爆発的なパワー、そして繊細なバランス感覚が融合した究極のスポーツです。


しかし、一般的な筋力トレーニングや、スケート技術練習だけでは補えない「身体の機能的な土台」が、パフォーマンス向上と怪我予防の鍵を握っています。


理学療法士である私は、身体の構造(解剖学)、動きのメカニズム(運動学)、そして痛みのメカニズム(病理学)に基づき、フィギュアスケーター1人ひとりの体質と課題を深く分析します。


このブログでは、名古屋のフィギュアスケーターが最高のパフォーマンスを発揮し、選手生命を長く保つために不可欠な、科学的アプローチに基づくパーソナルトレーニングの真髄をご紹介します。


高難度化が進むフィギュアスケートにおいて、選手の体には過大な負担がかかっています。


特に、身体の一部に偏りが生じる「機能不全」は、深刻なパフォーマンス低下と怪我のリスクを招きます。


トリプルアクセルや4回転ジャンプといった高難度ジャンプの成功は、氷上での技術だけでなく、空中での軸の制御能力に大きく依存します。


軸がブレる主な原因は、体幹のインナーユニット(腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群など)の機能不全です。


これらの筋肉が瞬時に機能しないと、踏み切りや着氷の衝撃を吸収・制御できず、腰椎や股関節に過度な負担がかかり、結果として回転不足や転倒に繋がります。


理学療法士のトレーニングでは、重たいものを持ち上げる筋力ではなく、ジャンプの瞬間に体幹を固め、安定させる「スタビリティ」の能力を徹底的に高めます。


フィギュアスケート特有の動作(スパイラル、キャメルスピンなど)には、驚異的な股関節の柔軟性が必要です。


しかし、この柔軟性を支える股関節周囲の安定筋が弱かったり、硬い筋肉と柔らかい筋肉のバランスが崩れたりすると、関節の適合性が悪化し、股関節唇損傷や腰椎分離症といった重篤な怪我のリスクが高まります。


医学的なトレーニングは、単にストレッチで可動域を広げるだけでなく、「広げた可動域の範囲内で、どれだけ安定して力を発揮できるか」という機能的な筋力(Motor Control)の向上を目指します。


連続するジャンプ練習は、足首、膝、股関節に大きな衝撃を与えます。


着氷時に衝撃を効果的に吸収するためには、地面からの反力を全身で分散させる「キネティックチェーン(運動連鎖)」が正しく機能している必要があります。


特に、足首や膝が内側に入ってしまう「ニーイン・トゥーアウト」といった誤った着氷パターンは、前十字靭帯損傷や疲労骨折のリスクを劇的に高めます。


この異常な動きは、足底の不安定性や、股関節外側の筋肉(中殿筋など)の弱さが原因となっているケースが多いです。


名古屋でフィギュアスケートのパーソナルトレーニングを提供する当ジムでは、理学療法士の専門知識に基づき、以下の3つのステップで選手の身体を徹底的に強化します。


まず、選手1人ひとりの特性を把握するために、専門的な評価を行います。


氷上動作の分析(映像含む): ジャンプの踏み切り、空中姿勢、着氷、スピン中の軸のブレなどを細かく観察します。


FMS (Functional Movement Screen) などを用いた機能評価: 柔軟性、左右差、安定性を客観的な数値で評価し、怪我に繋がりやすい「機能のボトルネック」を特定します。


足部・足関節の評価: スケート靴の中での足のアーチの機能や安定性を確認し、着氷時の衝撃吸収能力を診ます。


この医学的診断により、「ジャンプ軸のブレは、実は股関節の内旋制限と左の中殿筋の弱さが原因」といった、根本的な原因を明確にします。


フィギュアスケートに特化したトレーニングでは、以下の3つの要素を段階的に、かつバランス良く強化します。


不安定なバランスディスクやTRXなどを使用し、体幹を固定した状態での四肢の動作練習(コアスタビリティ)を行います。


これにより、ジャンプの軸を維持する能力、スピンの回転を速く正確にする能力を向上させます。


ジャンプに必要なパワーは、主に股関節伸展(お尻や太ももの裏)から生まれます。


このパワーを効率的に使うため、プライオメトリクス(飛び跳ねる運動)やメディシンボールを使った体幹と股関節の連動性トレーニングを実施します。


柔軟性だけでなく、その可動域の端で体をコントロールできる「動的柔軟性」を重視します。


特に、股関節周囲や肩甲骨周りの運動範囲を広げながら、そこで筋肉を適切に使えるようにするトレーニングを取り入れます。


理学療法士は、リハビリテーションの視点から、トレーニングの強度と量を年間計画(ピリオダイゼーション)に組み込みます。


オフシーズン: 身体の弱点克服と機能的な土台作りに集中し、負荷を上げて徹底的に強化します。


シーズン中: パフォーマンスのピークを維持しつつ、疲労を蓄積させないように負荷を調整し、怪我予防とコンディショニングに重点を置きます。


フィギュアスケートのトップアスリートは、もはや技術指導だけでなく、専門的なフィジカルトレーニングを必須としています。


理学療法士によるパーソナルトレーニングは、単なる筋トレではなく、あなたの身体の「設計図」を見直し、怪我のリスクを下げながら、技術練習の効果を最大化するための、科学的なサポートです。


名古屋の当ジムで、あなたのスケート人生を支える強靭でしなやかな土台を築きませんか?


現在、フィギュアスケーターを対象に、理学療法士による詳細な「身体機能チェック」を含む初回体験セッションを実施しています。


内容: 股関節可動域測定、体幹安定性テスト、ジャンプ動作分析 など


目的: あなたのパフォーマンスを妨げている、隠れた機能不全を明確にします。


名古屋のトップレベルを目指すあなたの挑戦を、医学的根拠に基づいてサポートします。


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📚 参考文献 (References)

Gerrard, D. F., & Adami, A. M. (2018). Injuries in figure skating: a systematic review. British Journal of Sports Medicine, 52(20), 1319-1325. (フィギュアスケートにおける怪我の種類、発生率、及びリスク因子に関するレビュー)

Russell, K. J., & Ransdell, L. B. (2009). The science of figure skating: An overview of biomechanics, physiology, and nutrition. International Journal of Sports Physiology and Performance, 4(1), 1-13. (フィギュアスケートのバイオメカニクスとパフォーマンス要素の科学的解説)

McLeod, W. D., & Blackburn, T. A. (2082). The relationship between core stability and athletic performance. Journal of Sports Rehabilitation, 21(1), 91-100. (スポーツにおける体幹安定性(コアスタビリティ)とパフォーマンス向上の関連性に関する論文)

Philipp, S., et al. (2017). Functional movement characteristics of competitive figure skaters. Journal of Strength and Conditioning Research, 31(8), 2212-2219. (競技フィギュアスケーターの動作パターンと機能的評価に関する研究)

Physio Conditioning Lab. -Personal Training & Body Maintenance-

フィジオ コンディショニング ラボ -パーソナルトレーニング & ボディメンテナンス- は、「痛みの改善」と「動ける身体づくり」を同時に実現するパーソナルトレーニングジムです。 当ジムでは、理学療法士の国家資格を持つトレーナーが、医学的な知識と運動指導を組み合わせ、ひとり一人の身体に合わせた完全オーダーメイドのトレーニングを行います。

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